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 名古屋・餅文総本店



 1、お店

 万治2年(1659)、尾張藩御用商人の餅屋文蔵が、名古屋城下・上町の袋町(現・中区錦2丁目)において創業。名古屋ういろうの元祖とされる。現在は15代目。
 昭和40年(1965)、瑞穂区伝馬町へ移転。さらに、昭和59年(1984)、現在地に移転した。市内4店舗の他、名古屋駅キオスク、中部国際空港、高速道路SAなどでも販売している。

 住所
  Tel
  Fax
 営業時間
 定休日

 公式サイト
  
 名古屋市南区豊2-36-24
  052-691-5271
  052-691-5273
 9:00〜19:00
 無休
 http://www.mochibun.co.jp/index.htm
  通信販売あり


本店   08年3月
餅屋文蔵の店   10年3月


 2、ういろ

 棹ものから一口サイズまで、多くの種類が販売されている。棹ものは、次の3つのラインアップがある。

 2.1 生ういろ

 
「白」「黒」「抹茶」「さくら」「よもぎ小豆」「栗」の5種類。家庭用のお手ごろな価格で、フィルムだけの簡易包装。10〜11月は米のツブツブがそのまま混ぜ込んである、「新米ういろ」に変わる。

 純白で透明感があり、キメは細かめ。相互の結びつきが強くて弾力があり、切れがある。柔らかすぎず、固すぎず。食感は、名古屋の米ういろうのスタンダードと言える。

価格 300円 主原料 米粉
内容量 270g 甘さ 46
/100g 111円 固さ
包装 フィルム 伸び
賞味期限 10日 粘り



 2.2 献上外良

 
江戸期、葵の紋の付いた籠に入れて尾張藩主に献上されたのが始まりとされる、「献上ういろ」。外装も凝っていて、のし付きである。「白」「黒」「抹茶」「小豆」の4種類がある。

価格 700円 主原料 米粉
内容量 400g 甘さ 42
/100g 175円 固さ
包装 化粧箱 伸び
賞味期限 14日 粘り



 2.3 極上外良

 
特定の銘柄米の粗挽粉を使用。餅文はもとより、名古屋において最上級のういろうとなる。包装も、水引・のし・化粧箱・フィルム・竹皮・フィルムと、非常に凝っている。「白」「黒」「抹茶」の3種類。

 粘りがとても強く、歯ごたえ十分。米のツブツブ感があり、他に例を見ないような独特の食感。値段だけでなく、味や食感も名古屋の米粉ういろうの最高峰といえる。

 粘りや歯ごたえの強さは、近江八幡・和た与の「うゐろ餅」と、米粉のツブツブ感のある独特の食感は、近江八幡・清寿家の「白ういろ」や京都八幡・志"ばん宗の「ういろ」といい勝負、食べ比べてみるのも面白い。

価格 1500円 主原料 米粉
内容量 480g 甘さ 50
/100g 312円 固さ
包装 化粧箱 伸び
賞味期限 10日 粘り




 2.4 深山路(みやまじ)


 
わらび粉とこし餡を使用した、近年の創作ういろ。山口外郎を名古屋風にアレンジしたものと考えられる。

 山口外郎が、わらび粉・こし餡を主原料とするのに対し、米粉が使用されているのが大きな違い。わらび粉ういろうのプルンプルンとした食感と、米粉ういろうの香りや伸び・粘りが、同時に楽しめる。

価格 500円 主原料 米粉・わらび粉
内容量 290g 甘さ 54
円/100g 172円 固さ
包装 化粧箱 伸び
賞味期限 14日 粘り


餅文(左)と山口・御堀堂(右)